2011年3月25日金曜日

Rhino4.0SR9 - SolidWorksのデータが読めません。

Rhino4.0サービスリリース「SR9, 2011/03/9」
SolidWorksのデータを開けない事象が報告されています。

■ 事象の内容
Rhino4.0SR9をインストール後、SolidWorksの部品ファイル
及びアセンブリファイルが開けない。
(ファイルを開いても、Rhinoの画面に何も表示されない)

■ 原因
SolidWorksデータのインポート機能に必要なファイルが
正しくインストールされていないため発生します。
■ 解決策
この問
題を修正するプログラム「Rhino4.0 SR9 Hot Fix 1」
開発
こちらのページよりダウンロードできます。
ダウンロードし後、
画像のアイコンをダブルク
リックすると
インストールが始まります。
※ インストール作業を始める前に
  全てのRhinoを終了してください





Hang tough,

2011年3月16日水曜日

ナッジを使った移動操作

Rhinoで、オブジェクトや制御点を移動させる場合は、マウスのドラッグや移動コマンドなどの方法がありますが、より正確な移動を行いたいときは、ナッジ機能をお試しいただくと良いでしょう。

■ナッジとは?

ナッジは、キーボード操作で、オブジェクトや制御点を、設定した距離で移動させることができる機能です。 特に、制御点を細かい距離で移動させながら、オブジェクトの形状を調整したい場合に便利です。(制御点の移動については、こちらのブログをご参考ください。)

■ナッジを使うには?

オブジェクトを選択後、ナッジキー(キーボードの「Alt」キーを押しながら、移動したい方向の「矢印」キーを押す)により動作し、Ctrlキー、Shiftキー組み合わせることで、最大3つの移動距離で、オブジェクトを移動させることができます。

1. ナッジキー (Altキー + 矢印キー)
2. Ctrlキー + ナッジキー(Altキー + 矢印キー) 
3. Shiftキー + ナッジキー(Altキー + 矢印キー)


なお、オブジェクトの移動距離(ナッジステップ)や、移動方向(ナッジ方向)は、Rhinoオプションダイアログ(*)の、モデリング補助機能以下のナッジページ(下図を参照)で設定することができます。
(*) 「ツール」 メニュー > 「オプション」を実行。



また、矢印キーの代わりにPageUpまたはPageDownキーを押すことで、オブジェクトをZ軸へ移動させることも可能です。 (下記キーボード操作による移動距離は、上図の設定と同様となります。)

1. ナッジキー(Altキー) + PageUp またはPageDownキー
2. Ctrlキー + ナッジキー(Altキー) + PageUp またはPageDownキー
3. Shiftキー + ナッジキー(Altキー) + PageUp またはPageDownキー

2011年3月15日火曜日

インストールのトラブル解決!② - 「エラー1327」無効なドライブ

今回の事象は、現在までのところ、
Rhino4.0評価版のインストール時において
発生することが報告されています。

■ トラブルの内容
インストールを実行中、
"エラー1327 - ドライブD:\が無効"
というメッセージが表示され、インストールできない


■ 原因

お使いのユーザーアカウントで、"マイドキュメント"といった
特別なフォルダーに、"存在しない"ドライブ名が設定されている。

■ 解決策
レジストリを編集して、ドライブ名を"存在するもの"に変更します。

<レジストリの作業に際してのご注意>
作業を行う前に、必ずレジストリのバックアップを行い、
操作には十分ご注意ください。
※ システム管理者等、コンピューターシステムに
  熟知された方の操作を推奨いたします。

< レジストリのバックアップ方法 >
※ ここではWindows XPを例にしています。
1) レジストリエディタを開きます。
  Windowsの[スタート]メニュー>[ファイル名を指定して実行]で
  regeditと入力して[OK]をクリック。
2) "レジストリエディタ"ウィンドウのファイルメニュー>エクスポート を実行。
3) "レジストリファイルのエクスポート"ウインドウで、
  "エクスポート範囲"に「すべて」を選択。保存場所を指定して保存。

< レジストリの編集手順 >
上記と同じ方法で、レジストリエディタを開きます。

1) "レジストリエディタ"ウィンドウの左側で、下記フォルダを選択します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\
CurrentVersion\Explorer\Shell Folders

2) "レジストリエディタ"ウィンドウの右側で、
  エラーメッセージで示されたドライブの文字(上述では「D」)を探し、
  それらが"存在する"ドライブ及びフォルダーを指示するよう変更。

3) "レジストリエディタ"ウィンドウの左側で、下記フォルダを選択します。
  こちらも(2)と同様に確認します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\
CurrentVersion\Explorer\User Shell Folders

4) "レジストリエディタ"ウィンドウを閉じて、PCを再起動後、
  インストールプログラムを実行。


Hang tough,

2011年3月11日金曜日

制御点の表示 / 非表示

Rhinoで作成したオブジェクト(曲線やサーフェス)の形状は、制御点 (コントロール・ポイント)と呼ばれる点を、マウスによるドラッグまたは「移動」コマンドなどで移動させることで変更可能で、オブジェクトの形状を部分的に変更したい場合や、寸法等を気にせず自由に調整したい場合に便利です。

形状を変更する時は、対象のオブジェクトの制御点を表示させて行います。
(以下はサーフェスの例となりますが、曲線でも手順は同様です。)



■制御点の表示方法 : 対象のオブジェクトを選択して、キーボードの「F10」キーを押します。

 

■制御点の移動 : 形状を変更したい箇所の制御点を選択(複数選択可)して移動させます。
 


■制御点の非表示方法 : キーボードの「F11」キーを押します。
 

なお、制御点の表示は、一枚面のサーフェスに有効で、ポリサーフェスに対しては行うことはできません。ポリサーフェスの場合は、個々のサーフェスに分解、または対象のサーフェス抽出(*)いただいてから制御点を表示します。(*)「ソリッド」メニュー>「サーフェスを抽出」
(ポリサーフェスの制御点表示は、Rhinoの次期バージョンからの搭載を予定しており、詳細についてはRhinoceros最新情報ページでご紹介しています。)

2011年3月10日木曜日

インストールのトラブル解決!① - ディスク容量計算が終わらない

Rhino4.0のインストールプログラムを実行すると、
まず、PCのハードディスクに十分な空き容量があるか確認
しますが、
今回は、この作業中に発生するトラブルの解決策です。
※ Rhino4.0の動作環境は
こちらのページをご覧ください。

■ トラブルの内容
Rhino4.0のインストール作業を実行中、
"必要なディスク領域を計算しています。しばらくお待ちください。"
といったメッセージが表示されたまま、インストールが先に
進まない。

■ 原因

Windowsインストーラーのエンジンが、全てのドライブに対して、
Rhinoのインストールに必要なディスク容量を計算していますが、
何らかの原因により、そのプロセスに時間が掛かっているか、
もしくは完了しないことがあります。


■ 解決策
Windowsのコマンドプロンプトより、スクリプトを実行して
インストール作業を行います。

<スクリプト実行によるインストール手順>
以下スクリプトでは、Rhino4.0を次のようにインストールします。
 ・インストール先  : C:\Program Files\Rhinoceros 4.0
 ・Rhinoの表示言語: 日本語
※ CD-Keyは、インストール完了後、R
hino起動時に入力します。

1) Rhino4.0インストールCD「CD1」をPCにセット。
2) Windowsの[スタート]-[プログラム]-[アクセサリ]より
  「コマンドプロンプト」を実行。(Windows XPの場合)
3) 下記スクリプトをコピーして、(2)のウィンドウ内
で貼り付ける。
msiexec.exe /i D:\Rhinoceros\Rhino4_Setup.msi INSTALL_JA=1 /qr

※ コピー前に、インストールCDを挿入したドライブ文字を確認ください。
  「D」ドライブ以外の場合は、上記スクリプトの"D:\Rhinoceros\..."で
  「D」の部分を、対象のドライブ文字に書き換えます。

4) [Enter]キーを実行すると、インストールが始まります。
 (インストール画面は、英語表示です)
5) インストール完了後、Rhino4.0を起動。
  スタンドアロンでご利用の場合は、CD-Keyを入力してください。

2011年3月8日火曜日

Rhino4.0: 「ビューカメラ」障害情報

ビューカメラは、ビューポートで表示されているビューの
視点や角度、視野等を視覚化したもので、
Rhino4.0において、次の障害が報告されています。

(ビューカメラは、デフォルトでは[F6]キーで表示されます)

■ 事象の内容
Perspectiveビューで、作業平面の位置を変更した場合に
(デフォルトの"ワールドTop"作業平面と平行にない位置)、
ビューカメラのターゲット点(*)を変更すると、ビューが回転する。

(*) ビューメニュー>カメラの設定>ターゲット点を設定

本事象は、現在のリリースにおいて明確な解決策がなく、
次期改編での修正を予定しております。

■ 代替策
ターゲット点の変更を行う際、下記のコマンドマクロを
コマンドエリアにコピー&ペーストして実行、または
新たに用意したツールボタンに割り当てて実行してください。

! _-ViewportProperties _CameraTarget Enter Pause
'_SetView _World _Perspective Enter

なお、ツールボタンの作成方法は、こちらをご参考ください。

2011年3月7日月曜日

Rhino5.0開発版の疑問?質問?

アプリクラフトブログ「Rhinoceros最新情報」では
ライノ次期バージョン「5.0」に搭載予定の新機能を
現在公開中の
WIP開発版(*)を使って紹介しています。

(*) WIP開発=Work-in-Progress(ワークインプログレス)は  
  新バージョンの最初の開発段階(Alpha段階)です。
  開発プロセスの詳細は、こちら(英語)をご覧ください。


ライノ5.0を、より完成度の高いツールに仕上げるため、
多くの皆様にお試しいただき、ご意見ご感想をお聞かせください。

そこで、5.0WIP版のご試用に際し、インストール等、
よくお問い合わせいただく内容を紹介します。

Q1:Rhino5.0WIP版は、どこで入手できますか?
A1:開発元の
こちらのページからダウンロードできます。
  ※ ダウンロードには、Rhino4.0のCD-Keyが必要です。
    また、同じPCに、
Rhino4.0サービスリリース5以降
    インストールされている必要があります。

Q2:
5.0WIP版をインストールしても、Rhino4.0を使えますか?
A2:はい。5.0WIPは、4.0と異なるフォルダーにインストールされるため、
   引き続きRhino4.0を使用できます。

  ※ 5.0WIPアンインストールに際してのご注意
  5.0WIPの一部のプログラムは、4.0と同じものを使用しています。
  そのため、5.0WIPをアンインストールする際は、
  下記フォルダー内の「McNeelLM.exe 」「RhinoLM.exe」という
  2つのファイルをデスクトップ等に退避またはコピーしておき、
  5.0WIPをアンインストール後、元のフォルダーに戻してください。


  ・
Windows XP/Vista/7(32ビット版)
  C:\Program Files\Common Files\McNeel Shared\License Manager

  ・
Windows Vista/7(64ビット版)

  C:\Program Files (x86)\Common Files\McNeel Shared\License Manager


Q3:5.0WIPの32ビット版と64ビット版を同じPCで試用できますか?

A3:はい、試用できます。
  ※ アンインストールの際は、上記A2の点にご留意ください