2012年4月13日金曜日

ライセンス管理ツール「Zoo」の利用状況を記録

ライノセラスフラミンゴのライセンスを管理するツール
「Zoo」(ズー)には、利用状況を記録する機能があります。

利用状況は、以下のように記録され、CSV形式で保存されます。
※ CSV形式は、Microsoft社メモ帳といったテキストエディターや
  エクセル等の表計算ソフトウェアで開くことができます。

Date,Time,Type,Computer,User,Product,Total,Used
04/12/2012,11:46:07 AM,Grant,PC01,USER01,Rhinoceros 4.0,5,2
04/12/2012,03:09:25 PM,Grant,PC01,USER01,Flamingo 2.0,3,1
04/12/2012,03:26:49 PM,Return,PC01USER01,Flamingo 2.0,3,0
04/12/2012,06:19:50 PM,Return,PC01,USER01,Rhinoceros 4.0,5,1

◆ 利用状況記録ファイルの内容

この記録(ログ)の意味は、例えば...
04/12/2012,11:46:07 AM,Grant,PC01,USER01,Rhinoceros 4.0,5,2
"2012年4月12日 11時46分、「PC01」というコンピューターで
「USER01」というユーザーに、Rhino4.0のライセンス利用を許可"
...という内容です。

なお、ログファイル上部に記載されている項目の意味は次のとおりです。

・ Date,Time = 通信を行った日付、時間
・ Type = 通信の内容
  Grant: ライセンスの要求が許可された
  CheckOut: ライセンスがチェックアウトされた
  CheckIn: チェックアウトされていたライセンスがチェックインされた
  Return: 前に要求されたライセンスが製品が終了されたため戻された
・ Computer = 通信を行ったシステム
・ User = ユーザー名
・ Product = 使用された製品
・ Total = Zooに登録されている上記製品の合計ライセンス数
・ Used = 処理完了後に使用中となる上記製品の合計ライセンス数

◆ 利用記録機能の設定

この機能を使用するには、
Zoo Optionsダイアログ(*)にある
「Enable usage logging」(利用を記録)に
チェックを入れます。
(*) ZooのToolsメニュー>Options を実行。

また、「Usage tracking duration」では
記録する期間を指定できます。
(Daily=毎日, Weekly=毎週, Monthly=毎月)




◆ 利用状況ログファイルの所在

ZooのToolsメニュー>View Usage Logsを実行すると、
ログファイルのフォルダーを開きます。
※ デフォルトでは、C:\ProgramData\McNeel\Zoo\4.0\Usage

また、ログファイルは、ログの開始日付によって名前が付きます。
形式は、<年><月><日>.CSVです。 (例: 20120413.csv)


弊社 Zooトラブルシューティング

...sure feels right, doznt it?  - 6xam,

2012年4月10日火曜日

連続性と次数

複数のサーフェス間に滑らかなブレンド面を生成する必要がある場合に使用されるコマンドに、BlendSrfコマンドとBlendCrvコマンドがあります。前者は、サーフェス間に直接ブレンド面を作成。後者はサーフェスのエッジ間に、ブレンドカーブを生成し、それに沿って、2レールスイープもしくは、ネットワークサーフェスでブレンドを作成することになります。
ここで、知っておくと良い知識は、カーブ・サーフェスの次数と、連続性の概念です。









まず上図のような2本の直線間にブレンドカーブを作成してみましょう。ブレンドカーブを滑らかに接続するオプションは、接線連続(G1連続)、曲率連続(G2連続)、3次連続(G3連続)、4次連続(G4連続)の4種類があります。接線連続は図のように接線方向が参照する直線と同じ方向に合せるために、生成されるブレンドカーブの端部から2番目の制御点が直線の延長上に配置されるように、3次で4ポイントのカーブが生成されます。









曲率連続は端部から3番目の制御点が直線の延長上に配置されるように、56ポイントのカーブが生成されます。同様に、3次連続では、7次8ポイント、4次連続では、910ポイントのカーブが生成されます。










このとき、生成されたカーブと元の直線の連続性を、GConコマンドで調べてみる3次連続以上でブレンドカーブを生成してもG2連続と出ます。
では、何故、BlendCrvコマンドは、直線間でも曲率連続以上のカーブを生成しようとするのでしょうか?これは対象が直線でなく内部で曲率連続を持つ3次以上の自由曲線に対応するためと考えてよいでしょう。
曲率連続以上を保つためにはカーブ間の端部から3番目以降の制御点の位置関係を制御する必要があります。つまり対象が5次までのカーブに対応するためと考えて良いでしょう。ちなみにBlendCrvコマンドが3次、4次連続にに対応するようになったのは、Rhinoのバージョン4.0からです。
サーフェスに適用しても同様のことが言えます。
下図は、U方向が5次で、V方向がそれぞれ1,2,3,5次の次数をもつサーフェス間にBlendSrfコマンドを適用した例です。2次までのサーフェスには、接線連続面のみ作成されます。ブレンドサーフェスではサーフェス生成時に、スライダーでブレンド面の膨らみが調整出来ます。一般的に人の目は、数学的な連続性が、曲率連続になるとそれ以上、次数を上げても滑らかさの度合いの区別はつかないと言われています。また、次数を上げても連続性が数学的に保証されるだけで、視覚的に見ておかしく見えるケースも発生します。よほど特殊なケースを除いて、曲率連続まで十分でしょう。一番右のブレンド面は、5次のサーフェス間に曲率連続でブレンド面を生成した例です。









同様のブレンド面を、BlendSrfコマンドを使用せず、BlendCrvコマンドで行った場合はどうなるでしょうか?まずエッジ間にカーブを生成し、そこに”Sweep2”コマンドもしくは、”NetWorkSrf”コマンドでブレンド面を生成します。この場合、これらのコマンドオプションは、曲率連続までとなります。
特に”NetWorkSrf”コマンドは、生成するサーフェスは参照するカーブの次数によらず、全て3次で生成しますので曲率連続以上で作成することは出来ません。










モデリングを行う際に、連続性を上げれば上げるほど、形状の制御が難しくなります。例えば、下記の例は、2つのカーブ間に、それぞれ接線連続と曲率連続でブレンドカーブを生成した例ですが、コントロールされていない曲率連続よりもコントロールされた接線連続のほうが美しく見える場合があります。コマンドで制御出来る連続性はあくまで数学的な定義の連続性であって必ずしも美しい形状を造形するものではありませんので、用途に合せて使用すると良いでしょう。







ここで使用したモデルは下記からダウンロードすることが出来ます。

連続性と次数サンプル

2012年4月3日火曜日

ツールバーを作る。

ライノセラスには、コマンドを実行する
"アイコン"(ライノでは「ツールボタン」と
呼んでいます)が数多くあります。

このツールボタンを、よく使うものや
作業内容によって利用するもの等、
自分好みにわけておくと、目的の機能を
素早く呼び出すことも可能です。



ここでは、ツールボタンを集めて、自分専用の操作画面(「ツールバー」)を
作る方法を紹介します。作り方の大まかな流れは、次のとおりです。

① ツールバーを保存するファイルを用意
② ツールバーを作成
③ ツールバーの中に、ツールボタンをコピー

以下の例では、「kyosapo」(きょうサポ)という名前をつけた、
ツールバーの保存ファイル(「ツールバーコレクションファイル」)に、
「3D作成編集」というツールバーを作成しています。

1. "ツールバーコレクションファイル"を用意。










[ツールバー]ダイアログ(*)のファイルメニュー>新規作成(画像左) で
ファイル名をつけて、保存場所を指定します。
(*)ツールメニュー>ツーバーレイアウトを実行。 

「ツールバーコレクションファイル」の項目に、指定した名前のファイルが
追加されます。(画像右の例では「kyosapo」)

2. ツールバーを作成。







1) 手順「1」で用意したファイルを選択。[ツールバー]ダイアログの
ツールバー>新規作成 を実行。(画像左)
2) [ツールバーのプロパティ]ダイアログで、ツールバーの名前を指定。
(画像中央の例では「3D作成編集」)
3) [ツールバー]の項目に、(2)で作成したツールバーが追加され、
ライノの画面には、空のツールバーが画面上に作成されます。






4) [ツールバー]ダイアログを閉じます。

3. ツールボタンをコピー。













必要なツールボタンの上で、Ctrlキーを押すと、カーソルに
「コピー/リンク」と表示されます。
そのままマウス左ボタンで、手順「2」で作成したツールバーの中へ
ドラッグ&ドロップします。(ツールボタンがコピーされます)

その他: ツールボタンの移動/削除
・ ツールボタンの位置を移動
 Shiftキーを押しながら左マウスボタンで、目的の位置へドラッグ。
・ ツールボタンを削除
 Shiftキーを押しながら左マウスボタンで、ビューポートへドラッグ。







am idiot - gd,