2011年2月25日金曜日

サービスリリースの疑問質問 - Rhinoをアップデートしよう2

サービスリリースに関して、よくお問い合わせいただく内容を紹介します。
また、サービスリリースについては、こちらの投稿をご参照ください。
※ 2011年 7月27日追記
Q1:サービスリリースの最新バージョンをインストールしたいが、
   古いバージョンからインストールする必要がありますか?

A1:いいえ。サービスリリースは、古いバージョン(以前のリリース)の内容も
   含まれていますので、最新版のインストールを行ってください。


Q2:必ずサービスリリースの最新バージョンへ更新しなければいけませんか?
A2:いいえ。サービスリリースの詳細に記載されている事象や問題が
   発生していない限り、最新バージョンへの更新は必須ではありません。
Q3:Windowsのコントロールパネル内の"プログラムの追加と削除"(*)で
   古いサービスリリースを削除したいのですが...

    (*) Windows XPの場合で、Vistaや7では"プログラムと機能"。
A3:
Rhino4.0のサービスリリースは、現在インストールされているRhino4.0に
   上書きでインストールされます。古いバージョンは削除しないようご留意ください。


"プログラムの追加と削除"ウィンドウでは、
現在インストールされているプログラムに
上書きでインストールを行った場合においても
その全てのプログラムが表示されることがあります。
(画像の例は、Rhino4.0発売時のバージョンに
SR1, SR2, SR5, SR8がインストールされています)





Q4:サービスリリースを前のバージョンに戻したい。
A4:Rhino4.0のインストールプログラムに、ロールバックの機能がないため、
   全てのRhino4.0をアンインストールした後、再度インストールします。
   ※アンインストールは、最新のサービスリリースから順に削除してください。
    (Q2の例では、SR8, SR5, SR2, SR1, "発売時"の順にアンインストール)
   また、サービスリリースは、新しいバージョンが公開されると
   それ以前のものがダウンロードできなくなりますので、
   万一に備え、バックアップをとっておくと良いでしょう。

2011年2月23日水曜日

Rhinoをアップデートしよう

Rhinocerosで作業(起動も含め)を行っていて、
「いつも通りの手順を行ったが、うまく実行されない」

「IGESデータが開けない(または書き出せない)」

「パソコンを変えたら、
メッセージが表示されて起動できない」
...等ありませんか?


その理由はさまざまですが、まず試していただきたいのが、

お使いのサービスリリースの確認と最新版への更新です。

では、サービスリリースとは一体どんなモノなのでしょう?


◆ サービスリリースは...
Rhinoの機能向上や不具合の修正を行うためのプログラムで、
製品版をお持ちの方を対象に、
無償でご利用いただけます。
また、サービスリリースには、バージョンの番号が付いており

SR1(Service Release 1), SR3, SR5b と表記されています。


◆ どこで入手できる?

サービスリリースは、インストールプログラムとして配布されており、
Rhino開発元Webサイトよりダウンロードできます。


◆ インストールの方法

サービスリリースは、"差分"のプログラムですので、

Rhinoをアンインストールせず、そのままインストールします。


開発元W
ebサイトから、インストールプログラムを
パソコン
デスクトップ等にダウンロードした後、画像のアイコンをダブルクリックすると、
インストールプログラムが起動します。※インストール前に、Rhinoを全て終了してください。

◆ 今使っているRhinoのサービスリリースが知りたい!

Rhinoのヘルプメニュー>Rhinocerosについて を実行します。


画像のウィンドウが表示され、赤マルのSR8, 2010/04/1
現在インストールされているサービスリリースのバージョンです。

また、Rhinoをお使いのPCがインターネットに接続されていれば、

ヘルプメニュー>サービスリリースのチェック を実行すると、

開発元サーバーにアクセスし、最新のサービスリリースを
確認します。

画像の例では、現在使用中のRhinoは、

「1-Apr-2010」(SR8, 2010/04/1)が
インストールされており、
それが最新版であることを示しています。






また、Rhinoプラグインツール「
Flamingo」「Penguin」「Bongo
Brazil for Rhino」もサービスリリースが公開されています。
Rhino関連のアップデータのリンク先は、
こちらをご覧ください。


2011年2月21日月曜日

ライセンスマネージャと通信できません!パート2


以前の投稿
で、ライノ4.0の起動時に
「ライセンスマネージャと通信できません」という
事象の対処策についてご案内しましたが、

Windows Vista
Windows 7においては
ユーザーアカウント制御(UAC)の設定によって
発生することが報告されています。


Windows Vistaまたは7をお使いで
本事象が発生したら、
まずは、デスクトップ上にある

ライノ4.0
のアイコンを右クリックして
「管理者として実行」を選択してください。
(管理者の権限でライノを起動します)









上述で改善される場合は、サービスリリースの更新をお試しください。
本事象は、SR7以降のサービスリリースで改善されています。


2011年2月17日木曜日

自然な表情を - 「ゆらぎ」ツール


微妙にうねったようなガラスの表現は、弊社で公開している
Rhino用
プラグインツール「ACPDQ」を使用しています。
Rhino4.0UDT機能も活用しています。
この
ACPDQプラグインツールは、キレイに並んだ制御点を
"ランダムに移動
"(通称・ゆらぎ)することで
自然な表情のサーフェスを作成することができます。

使い方は...

1) ランダムに移動させる制御点を選択。

2) コマンドエリアに「
ACRandomTranfer」とタイプ入力。[Enter]を実行。
3) 画像のダイアログで、制御点の移動範囲を"長さ"または"比率"で指定。


4) (3)のダイアログで[OK]をクリック。


また、この
ACPDQツールには、「ゆらぎ」コマンドのほか、
微小エッジやサーフェス、制御点の重複やねじれを検出する、
データ検証ツールも含まれています。


2011年2月10日木曜日

ポリゴンを減らす

ReduceMeshコマンド(*1)は、ポリゴンの数を減らします。
(*1) メッシュメニュー>メッシュ編集ツール>消去>頂点数を削減

選択したオブジェクトの現在のポリゴン数
このコマンドのダイアログボックスにある

Starting polygon count
で表示されま
す。

ポリゴンを減らすには
目標のポリゴン数
(画像では、
Reduce to[  ]polygons
または
削減するポリゴンの割合(%)
or by[  ]percent)を入力します。


※サンプルのモデルはRhinoの3Dモデル集「Savanna3D」(サバンナ3D)
より。

また、
ReduceMeshコマンドは、プラグインツール(無償)のため、
初めて使用する際等、下のメッセージが表示されることがあります。


ReduceMeshコマンドを使用する場合は、
上記ダイアログで
[OK]ボタンを実行すると、
開発元ページより、このプラグインのファイル
"ReduceMesh.rhp"がダウンロードできます。

ダウンロードは、メールアドレスを入力して
[Download Now...]ボタンをクリックします。





ダウンロードした"ReduceMesh.rhp"は、

Rhino4.0
の「Plug-ins」フォルダー内(*2)にある古いものと
差し替えるか、または上書きコピーしてください。
すべてのRhinoを終了した後、行ってください。

(*2) デフォルトでインストールした場合

C:\Program Files\Rhinoceros 4.0\Plug-ins

また、
MeshFromPointsコマンド(メッシュ>点から作成)も
ReduceMeshと同様に、初めての使用する際は、
プラグインファイルのダウンロード及びインストールが必要です。

2011年2月3日木曜日

Flamingoのマテリアルを大切に

レンダリング用に作った"マテリアル"(材質)を
PCの入替えや誤って上書きしてしまった...等、
万一に備え、バックアップをとっておくとよいでしょう。

ライノセラスのプラグインレンダラー「フラミンゴ」では
"マテリアル"をファイル(
マテリアルライブラリーとして保存しており、
そのファイルには「*.mlib」という拡張子がついています。

したがって、マテリアルのバックアップを行う場合は
上記の「"*.mlib"
(通称:エムリブ)ファイル」をコピーします。

また、旧バージョンのマテリアルを2.0へ移行する場合も
対象の"*.mlib"ファイルを、2.0のマテリアルライブラリーのある
フォルダーの中へ移動します。

マテリアルライブラリーのファイルのありかは、
FlamingoのバージョンやOSによって異なりますので、

それぞれ以下のフォルダー内をご確認ください。
※ 下記はいずれも
Rhino4.0にインストールした場合。
なお、「標準ライブラリー」は予め用意されているライブラリーで、
同じフォルダー内に、
User」ライブラリーという、新たに作成/編集した
マテリアルを保存するため
のライブラリーがあります。

● Flamingo
バージョン1.1
Windows XP
・ 標準ライブラリー&「User」ライブラリー
C:\Program Files\Flamingo 1.1\English\Libraries
新規ライブラリー
C:\Program Files\Flamingo 1.1\Libraries
Windows Vista, Windows 7標準ライブラリー&「User」ライブラリー
C:\Program Files\Flamingo 1.1\English\Libraries新規ライブラリー
C:\Program Files\Flamingo 1.1\Libraries
● Flamingoバージョン2.0
Windows XP
標準ライブラリー&「User」ライブラリ
C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\McNeel\
Flamingo\2.0\Japanese\Libraries
新規ライブラリー
C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\McNeel\
Flamingo\2.0\Resources

Windows Vista, Windows 7標準ライブラリー&「User」ライブラリー
C:\ProgramData\McNeel\Flamingo\2.0\Japanese\Libraries新規ライブラリ
C:\ProgramData\McNeel\Flamingo\2.0\Resources


※ 上記フォルダーが表示されない場合は...
いずれのOSにおいても、全てのファイルとフォルダーが表示されるよう
「フォルダーオプション」の設定を変更してください。


Windows XP
1) Windowsの[スタート]-[コントロールパネル]を開く。
2) [フォルダ オプション」を開く。
3) "フォルダオプション"ウィンドウの「表示」タブを選択。
4)
画像のように「すべてのファイルとフォルダーを表示」を選択し
  "フォルダオプション"ウィンドウを[OK]で閉じる。







Windows Vista, Windows 7
1)
Windowsの[スタート]-[コントロールパネル]を開く。
2) [デスクトップをカスタマイズ]をクリック。
3) 「フォルダーオプション」の項にある
  「すべてのファイルとフォルダーを表示」をクリック。
4) 画像のように「隠しファイル、・・・を表示する」を選択して
  "フォルダーオプション"ウィンドウを[OK]で閉じる。

※ 画像はWindows 7の例。

2011年2月2日水曜日

オブジェクトスナップを使ってみよう

Rhinoを使い始めのうちは、狙った位置に曲線が描けなかったり、 曲線やサーフェス同士がきちんと繋がっていなかったり、位置がずれていたりと、思い通りにモデリングが出来ない時もあるかと思います。
んな時は、”オブジェクスナップ”(Osnapとも呼ばれます。)機能を使ってみましょう。 オブジェクトスナップは、既存のオブジェクトの特定の点に、マウスカーソルを拘束させる機能です。 曲線やサーフェスの端点や中点、円の中心点など、設定した点の近くにマウスカーソルを近づけるだけで、自動的にその点を指定できるので、手早く正確なモデリングを行うことができます。

Osnapボタンを左クリックすると下図のようなツールが表示されます。



任意の点のボックス上で左クリックするとチェック(複数選択可)が入り、その点が有効になります。
無効にしたい点は、再度その点のボックス上で左クリックしてチェックを外します。
ボックス上で右クリックすることで、指定した点以外の点をまとめて無効することもできます。
なお、有効にした点を検出すると、ビューポート内にその点の名前が表示され、マウスカーソルがその点に拘束されます。

下図は、四半円点と接点を使って、楕円から円に接する線を作成した例




2011年2月1日火曜日

ヒストリーを記録すると...

左右対称の形状を検討する際等、
「ヒストリー」機能(作製履歴による編集)を
活用してみてはいかがでしょうか?

Rhinoのヒストリー機能は、機械系3次元CADに多く見られる
"パラメトリック・フィーチャー"という設計履歴を記録するものと異なり、
コマンド操作で使用する"オブジェクト"を記録しています。


例えば、左右対称の形状で、片側だけ作り、
それを「対称」(変形メニュー以下)もう一方を作る場合、
ヒストリー機能を利用します。

これにより、対称コピーの基となる片側が記録され、
その片側を形状変更すると、もう一方も変更されます。

※ 画像はGIFアニメーションです。クリックしてご覧ください。

したがって、ヒストリーはコマンド毎に記録されるため、
ヒストリー機能を使用するには、コマンド実行前に
ステータスバーの「ヒストリーを記録」をクリックしておきます。



また、ヒストリー機能は次のコマンドに対応しています。
● "サーフェス生成"コマンド
EdgeSrf, 各種ExtrudeCrv, 各種ExtrudeSrf, Loft, NetworkSrf,
RailRevolve, Revolve
● "変形"コマンド
Array, ArrayPolar, Copy, Divide, Flow, Mirror,
Orient, Rotate, Rotate3D, 各種Scale, Shear, Symmetry
● "オブジェクトから曲線生成"コマンド
Intersect, Project

下の画像は「曲線ネットワークから」コマンドの例です。

※ 画像はGIFアニメーションです。クリックしてご覧ください。